コマセマダイ釣りにおいてなんですが、釣行の際誰しもが望むのは当然の事ながら好釣果とは思いますが、いくら経験を積み重ねても二度と同じ状況を繰り返す事なく絶え間なく変化し続ける大いなる大自然と対峙する釣りにおいては、毎回毎回好釣果を維持し続ける事は不可能に近いほど難しいようですが、一方で、それなりの釣りメソッド、アイテムを丹念に駆使、使用すれば、かなりの高確率で好釣果に遭遇出来る事も確かなようで、今回は、数多くある釣りメソッド、アイテムの中でも、繰り返し繰り返しお伝えしているコマセマダイ釣りで最もと言って良いほど釣果アップに直結するメソッドの代表格である「誘い」の具体的「メソッド」にクローズアップしてみます。
繰り返しになりますが、コマセマダイ釣りにおいての「誘い」とは何かと言えば、
◇釣り手が意図的に長い仕掛けの最先端部分にある針に刺してあるツケエサを動かして、マダイに口を使わせるアクション
このようにツケエサを意図的に動かす事によってマダイのヒット率をアップさせるのが目的なんですが、だからと言ってむやみやたらにツケエサを動かせばマダイのヒット率がアップするのかと言えば残念ながらそんな事はないようで、前回お伝えした通り、あまりにも激しい、大きい、更には急なアクションはかえってマダイを驚かせて散らしてしまい、逆効果になってしまう恐れがあるようなので、マダイの捕食特性を考えた利に叶ったメソッドが必要になってくるようです。
◇誘いのメソッド
1)針にツケエサを丁寧に刺し、コマセカゴにコマセを7、8分目ほど詰めた後、仕掛け全体を海中に投入、一連のコマセワークを行い、コマセカゴの位置を指示棚(A地点)に正確に合わせ、竿をロッドキーパーにセットする
2)A地点で1分半～2分程度待った後、竿をロッドキーパーから外して手で持ち、ゆっくりとリールを手巻きで仕掛け全体を海面方向へ指示棚上3～5m(B地点)巻き上げる→誘い上げ
3)B地点で30秒ほど待った後、仕掛け全体を今度は海底方向へ移動させるが、誘い上げとは違って1m毎に止めてやり、マダイに喰う間を与えてやるイメージで行う→落とし込み
4)落とし込みの最下限ポイント(C地点)は通常指示棚下2m程度であるが、マダイの警戒心の高い乗っ込み時期や澄み潮時等は、誘いの最下限ポイントが指示棚下NGのケースもある為、その辺は各船長の指示に従う
5)C地点まで一連の誘いを行ってアタリがなければ仕掛けを回収して次のインターバルに移る
これが私が長い間駆使してきて、それなりの釣果を得てきている誘いのメソッドですが、このメソッドで更に極めて重要なポイントとしては、
※誘いの各アクションは、マダイを驚かせないように限りなくソフトで小さくなければならない
※誘いは落とし込みがヒット率が高いが、いきなり落とし込むよりは、一旦誘い上げてから落とし込んだ方がマダイのヒット率はアップする
※誘いは繰り返し駆使するのも効果的だが、ここぞという場面で切り札的に駆使した方が、より効果的である
風、船の揺れ等、大自然の影響をまともに受ける船上で上に挙げた誘いのメソッドを忠実に駆使するのは、経験の少ないビギナーの釣り手の方にはちょっと大変かもしれませんが、一歩ずつコツコツと繰り返しやり続けて行けば、そのうちに必ずスムーズに出来るようになるのは間違いないようで、そうすれば釣果アップも間違いないはずです。
