コマセマダイ釣りにおいてなんですが、釣行の際誰しもが望むのは当然の事ながら好釣果とは思いますが、いくら経験を積み重ねても二度と同じ状況を繰り返す事なく絶え間なく変化し続ける大いなる大自然と対峙する釣りにおいては、毎回毎回好釣果を維持し続ける事は不可能に近いほど難しいようですが、一方で、それなりの釣りメソッド、アイテムを丹念に駆使、使用すれば、かなりの高確率で好釣果に遭遇出来る事も確かなようで、今回は、数多くある釣りメソッド、アイテムの中でも、船釣りでは残念ながら良くある、不利と言われている潮上の釣り座に入ってしまった際、無策でいるとアタリなしで終わってしまうなんて事もある厳しい状況下での打開策、いわゆる「潮上対策」、更にはその具体的対策の代表格でもある「誘い」にクローズアップしてみます。
多くの魚の捕食パターンは、むやみに捕食ターゲットを追い回してのものではなく、潮の流れを上手く利用した、いわゆる「待ち伏せ的捕食」がほとんどのようで、船釣りのケースでは、どうしても釣り座によって潮流による潮下、潮上の有利不利が発生してしまうのは避けられないようです。
幸運にも有利と言われている潮下の釣り座に入ってしまえば良いのてすが、不運?にも不利と言われている潮上の釣り座に入ってしまった際には、繰り返しになりますが、無策でいるとアタリなしで終わってしまうなんて事もあるようですが、逆に言えばそんな時ほど各釣り手の真価が問われるケースだと思います。
今回話題に取り上げたその具体的対策の一つである「誘い」についてなんてすが、誘いの大きな特徴、メリットとしては、
1)ツケエサを動かす事で、マダイに対するアピールが格段にアップする
2)複数の棚を探る事が可能
という大きなメリットがあるようですが、一方で、
◆エサトリに対してのアピール度もアップする為、普段より小まめな手返しが必須
◆マダイの警戒心の高い乗っ込み時や澄み潮時等においては、誘いのアクション自体でマダイが驚いて逃げて行ってしまうデメリットがある
このように「潮上対策」としての誘いは、メリットだけてはなくデメリットもある事も頭の中に入れながら、
※誘いの各アクションは、マダイを驚かせないように限りなくソフトでスローでなければならない
いずれにしても「潮上対策」は、有利と言われている潮下の釣り手と同じ事をしていたんでは残念ながら好釣果は望めないようで、明確な違いを付ける事が極めて重要になってくるようです。