コマセマダイ釣りにおいてなんですが、釣行の際、誰しもが望むのは当然の事ながら好釣果とは思いますが、いくら経験を積み重ねても二度と同じ状況を繰り返す事なく絶え間なく変化し続ける大いなる大自然と対峙する釣りにおいては、毎回毎回好釣果を維持し続ける事は不可能に近いほど難しいようですが、一方で、それなりの釣りメソッド、アイテムを丹念に駆使、使用すれば、かなりの高確率で好釣果に遭遇出来る事も確かなようで、今回は、私のホームグラウンドである新潟界隈においては、冬の寒い間深場に落ちていたマダイが、春の到来と共に産卵の為、浅場に乗り込んで来て荒食いをし、更には年間を通して最も大型マダイの確率も高く、自己ベスト更新の絶好なチャンスでもある、まさに私達マダイ釣りファンにとってのパラダイスシーズンである「乗っ込み」が、例年に比べ極めて早いタイミングで訪れたと思ったら、釣れ方に関しても例年にない程というか今までにないような爆釣が連日続いているようで、この乗っ込み時期における数多くある釣りメソッド、アイテムの中でも、この釣りに限った事ではないんですが、あらゆる釣りの基本中の基本とも言える「手返しの際の「手前マツリ防止策」にクローズアップしてみます。
再三お伝えしている通り、コマセマダイ釣りで使用する仕掛け、ハリスは、他の釣りのものに比べ全長が極めて長いのが大きな特徴の一つで、特にマダイの警戒心の高い乗っ込み時期においては、寺泊エリアの各船が指示する仕掛けは15mが一般的になってきているようで、この長い仕掛けを風、船の揺れ等、大自然の影響をまともに受ける船上で如何にして絡ませる事なく扱い続けられるかが、釣果はもちろんなんですが、釣り自体のエンジョイ度にまで大きな影響を与えてくるようです。
ところで、こちらも繰り返しになりますが、具体的な手前マツリ防止策としては、
◇手前マツリ防止策
1)コマセバケツ(コマセを入れておく容器)は、ロッドキーパーの風下側、左舷の釣り座ではロッドキーパーの左側、右舷の釣り座では右側にセットする
2)自身の釣り座の風下側、左舷の釣り座では左側、右舷の釣り座では右側には極力何も置かないようにするか、整理整頓しておく
3)仕掛けの回収時、仕掛けを置くスペースは流水は避け、乾きも避け、常に適度に湿っている状態をキープしておく(スーパー等の買い物カゴ等を利用するのもOK)
4)仕掛けの回収の際、仕掛け全体を船内に取り込む事はしないで、コマセカゴを手に取ったら、そこでハリスを回収する前にコマセカゴにコマセを詰めた後、コマセカゴを海中に投入した後に針にツケエサを刺し、再び仕掛け全体を海中に投入する
これ等の事を忠実に行い続ければ、あの煩わしい手前マツリもほとんどなくなってくるはずです。
ところで今回は4)のメソッドについて更に深掘り、詳しくお伝えする事にします。
◇仕掛け全体を船内に取り込まないメソッド
※仕掛けを回収、巻き上げ時、先に上がってくるのが当然の事ながらコマセカゴで、コマセカゴが手元に来たら仕掛け全体を取り込む前にコマセカゴにコマセを詰めた後、コマセカゴを海中に投入するが、その際、片手でリールのクラッチを切り、もう片手の手をハリス全体のテンビンの支点のようにして(親指と人差し指でOKマークで輪を作り、その間にハリスを通す)、その後、針先が来るタイミングを見計らってリールのクラッチを切り、針にツケエサを刺した後、再び仕掛け全体を海中、海底方向へ投入する
いずれにしても、このメソッドを行い続ければ間違いなくあの煩わしい手前マツリは激減可能なはずです。





